秘光奇地~A.Mitsuki's Life~

蒙昧なる駄文の数々をここに掲載しています。

Profile100の1問1答 『81~100問目』/ made questions and answered by A.Mitsuki

Profile100の1問1答 『81~100問目』/ made questions and answered by A.Mitsuki

2023 / wrriten by A.Mitsuki

 

【81】~【100】まで(100問中) 

 81--【パラシュートが開きません。どうしますか?】

引っかかってはいけない。質問はスカイダイビングともスキューバダイビングとも言っていないのである。よってシチューションは各々自由に考察して良いということなのだろう。

自宅の倉庫で開かないこともあるだろうし、鑑賞中の映画のシーンで開かないということもあるだろう。

ひねくれ者の僕は、せっかくだからスカイダイビング中という危機状態を考察してみよう。

そのまま落下し、地面に激突すれば肉体は弾け即死することだろう。それを回避しなければならないのだが肝心のパラシュートが反応しない。残された時間はあまりない。共に空へと飛び出した仲間もいない。単独飛行なのだ。そしてジュラ紀でもないので頼みの綱であるプテラノドンもいない。そんな中でできることは限られている。仕方がない、ずっと隠してきた浮遊魔法を開放するか、なんてことができればいいのだけれど、残念ながら僕に浮遊魔法は使えない。僕に使える魔法は瞬時に地面に穴を掘るものくらいである。ずっと何のために使う魔法なのかわからなかった。攻撃魔法や防御魔法、移動魔法が使える周囲の人たちが羨ましかった。なぜ僕には地面に穴ぼこを掘る魔法しかできないのか。何の役にも立たないじゃないか、と。だが、今ならばこの無駄な魔法が役に立つかもしれない。僕は激突の直前にその魔法を使った。ぶつかるはずの地面が消失し、穴ぼこができる。さらにその先の地面が消失し穴ぼこができる。僕は穴ぼこ魔法ディギングを使い続け、地面との激突を避け続けた。やがて地面がなくなるところまでやってきた。地球を貫いたのである。僕は落下の勢いのまま、空へと上がって行った。見下ろすと、ブラジルの大地が広がっている。と、落下の上昇が止まり、今度はゆっくりとブラジルの大地へと向けて落下が始まった。パラシュートはやはり開かない。ただし、今度の落下の先には穴ぼこが広がっており、地面に激突する心配はない。僕はものすごい落下速度で地球を貫通させた穴ぼこを通り、また日本の上空へと落下した。見下ろすと日本の大地が、と、また上昇が止まって落下が始まる。それは延々と続き、僕は永久機関のように上昇と落下をし続けることになった。何十年、何百年と。こんなことならばパラシュートのメンテナンスをもっとちゃんとやっておくべきだったとその大切さを思い知った。とさ。

この『とさ』って言葉は便利ですよね。終わらせ方のわからなくなった文章にとりあえず付けておけば、なんとなくちゃんと締めることができたように思えるのだから。

 

82--【好きなお酒は?】 

まるで飲めない。とさ。

 

83--【82問目は、14問目ですでに出された質問ですが、それを知っててしれっと答えてますよね。そこまでして問題数を稼ぎたいのですか。プライドはないのですか。しかも印象の薄そうな質問を選んでいるところに陰湿さを感じます】

バレたか。そうです、僕は陰湿で浅はかなのです。そこにプライドがあるので、この手法に対する負い目は微塵もござーせん。とさ。

 

84--【土佐?】

土佐と言えば高知、高知と言えば清流四万十川。カツオも有名ですよね。それから坂本龍馬を連想する人も多い。土佐犬はもふもふしているし、魅力的なものがたくさんある県だと思います。

 

85--【0~9の中で好きな数字は?】

非常に危険な質問である。まるで暗証番号のヒントを探られているかのようではないか。このような質問には迂闊に答えてはいけない。防衛本能を迸らせるのだ。

ところで数字に好き嫌いがあるのだろうか。0~9のうち、比較的出会いが少ないなぁと感じるのは6のような気がする。

 

86--【86問目……6、出会ってんじゃん?】

2桁じゃん!!

 

87--【人生を揺るがすほどの大事な大事な取引の日に大寝坊してしまいました。どうしますか?】

タイムマシーンを使う。相手の記憶を操作する。などのファンタスティックな能力を使わないのだとすれば非常に厳しい状況だ。

友人に車で轢いてもらって意識不明にしてもらい、連絡ができなかったという理由付けを作り出すか。しかし友人に大きな借りを作ることになり、一生奴隷として使役させられる恐れがある。取引で得た利益をそのまま取られては本末転倒である。それにピッタリ意識不明になるように轢かれるのは至難の業だ。なによりも怖い。自分を傷つける方法は辞めておこう。

そうなると自分以外の誰かを傷つけるしかあるまい。なおかつ世間の同情を誘うような事態である必要がある。そうすれば取引相手も文句は言えなくなる。言うと悪人になってしまうからだ。

「何をしてるんだっ、今何時だと思っている!」

「あー、申し訳ございません。そのことでお伝えしたいことがありお電話させて頂いたのです。連絡が遅れたのは、連絡ができない状態に陥っていたからなのです」

「知るか。言い訳などいらんっ」

「そうですか。では私からは何も申し上げることはありません。ただニュースを小まめにチェックしていただければ私が何に巻き込まれていたのかわかると思います。あの場で多くの人を助けられるのは私しかいませんでしたから」

「え」という相手の狼狽した声に応えることなく通話を切る。

後日、相手から連絡がくる。

「まさか隕石の軌道を逸らすために君が動いてくれていたとは思わなんだ。何も話を聞こうとしなかった愚かな私を許してくれ」

「わかって頂けたならば何も言うことはありません。連絡もせずに取引の場に遅れてしまったのは事実ですから」

「そうか。それで取引のことなんだがね、また再開してくれると助かるんだが、どうだろう?」

「御意っ!」

いい。すごくいい。こちらからは何も言ってもいないから嘘にはならないし、何もしてもいないのに、まるで僕がヒーローになったような気分に浸れるではないか。コスパやばっ。

さておき、この質問には大寝坊したところで取引が無くなるとは書いていないことに気づく。こちらにとって大事な取引ということは相手にとっても大きな取引ということになる。よって誰かひとりの寝坊くらいで破断になるようなものでもないように思える。ということで平身低頭お詫びをするしかないのが現実だと思いました。

 

88--【兄弟姉妹はいますか?】

盃的な話ならば今のところいません。友情的な話ならば今のところいません。生物学的な話ならば今のところいます。

 

89--【自分が自分であるということを、どう証明しますか?】

自分自身に対してか、自分以外の誰かに対してか。これにより方法は異なる。

前者は鏡の前で変顔をしてより不細工になれば「あぁやっぱり僕だ、残念」と深く思い知ることができる。間違ってもジャックスパローにはなっていないのである。後者に対しては借りたお金や物を絶対に返さないようにすると、いくら別人と認識してほしくても自分だと認識してもらえる。

いずれも悲しい方法なので、自分が自分であるだとか、相手に自分を認識してほしいだとかを考えないで生きられるようにするのがいいのだと思います。

 

90--【12月です。何を考え、何をしますか?】

とうとうその年が終末を迎えることになる。クリスマスが終わるまではサンタクロースが本当に実在するのか否かの机上空論的研究を続け、枕元に適した靴下の大きさを模索する。できればブラキオサウルスがすっぽり入るくらいの物を置いておけば大胆なサンタさんとて困らないだろう。

そのあとは大みそかまで各種エンターテイメントが盛りに入り、貴重な時間を大量かつものすごい速度で奪っていく。気がづけば1月どころか2月になっていたりするから注意が必要だ。

ところでクリスマスソングには優れたメロディのものが多い。優れたメロディだから定番ソングになっているとも言えるのだけれど、さておき、この短い時期にしか流されないというのはいささかもったいないように感じる。そこで夏に車で流したりする。と、同僚が「気分に合わない」というような指摘をしてくる。そんな時、僕はこう返答せざるを得ない。

「まるで12月ならば気分に合うとでも言ってるみたいじゃないか。見栄を張るな」

するとこう言い返される。

「確かにお互い様だった」

「一緒にするな。質が全然違う、俺はお前と違ってせめてもとホールケーキを食べる」

「しかし12月にクリスマスソングって切なくなるよなぁ。なんで?」

「そういう曲調だからじゃね」

間違っても「独りだから切なく聞こえる」などと剛速球を投げてはいけない。コレ大人のエチケット。

 

91--【とうとう残り10問です。今の気持ちを正直にお願いします】

まだあと10問もあるのか。質問の捏造はそう難しいことではないのだけれど、単純に量があると大変なんだなぁ、50問にしとくんだったなぁ、と猛烈に反省しています。

 

92--【火、水、風、土、聖、闇などの属性がありますが、あなたはどの属性だと思いますか?】

エンターテイメントのファンタジー作品の話として。

最も多く存在するのが『火』『水』属性だろう。続いて『風』『土』が続く。敵側には『闇』が多いため風土と同等かその次点となるだろう。『聖』属性は物語の中盤から後半に登場する印象で、希少価値は高く、絶対数が少ない印象だ。

聖属性とまではいかないまでも、闇くらいの希少価値を持っている人物でありたいとは思うものの、平々凡々な自分を思えば『火』か『水』なのだろうなぁ。

攻撃的に描かれがちな『火』と防御的に描かれがちな『水』。どちらかと言えば消去法で『水』になりそうな気がする。

では僕が『水』属性であるとして、どのような特殊能力を有しているのか。

花粉の時期に鼻水を無限に出せる能力だと思います。

 

93--【人は性格を変えられると思いますか?】

性格をどう定義するかによる。無意識的な反応について言っているのならば、無意識なのだから本人に変えようがない。一方、考え方に依存したものならば、知識の構築や経験、環境の変化によって考え方はいくらでも変わるので、変えられる。周囲は、他人の性格をその人の行動に見るわけだから、それが変化するということは性格が変わったという判断になる。

ところで一般的に『性格』と呼ばれているものは、どちらかと言えば『性質』『資質』というニュアンスを伴った使われ方をしているように感じる。そうなるとどう違うのかと言えば、生まれ持った何かというイメージが付加される。だからこの手の質問の本当のところは『性格を変えられるか』というよりも、『生まれ持った精神的な性質を変えられるか』あるいは『資質を変化させられるか』を問いたいのではないのか、なんて思ったり。

そうなると生まれ持ったものなので、性質は変えられない、という答えになる。とある人物の行動や考え方が明らかに変化した、というのも含めて『生まれ持った性質』だったと帰結することができてしまうからだ。

 

94--【なんだかややこしそうな言い回しをすることで、答えを有耶無耶にしようとしてませんか?】

指で眼鏡をクイッと持ち上げキメ顔。キラーン。そして「ふっ」と小さく吐息を入れる僕であった。

 

95--【カウントダウン5ですね?】

僕は100の時点からずっとカウントダウンしていますよ?

 

96--【あなた、二重人格のように感じるのですが?】

たった二重にしか思われないぐらい一貫性を貫けていたのか、と反省する思いです。本来人の精神というものは複雑で一重に表現されるようなものではないと思う。矛盾する考え方を問題なく内包することが可能だし、昨日今日で意見、考え方、行動はまるで違うものにだってなる。単純だと思われがちな人であっても、その精神構造は複雑なのです。だからこそ、科学がいくら発展しようとも精神的な苦痛を完全に取り除くことができずにいるのです。人の精神を完全にAI化することは、ゆえにとても難しいことなのです。

そもそもですね、大前提として人格の重層をどう定義しているのかをまず質問に示すべきであってですね、医学的な多重を引用するのならばそう言ってくれないt――――

 

97--【もういい、黙れっ!】

はい。

 

98--【無条件の友情は存在すると思いますか?】

そもそも、なぜ『友情が生じている人』と『生じていない人』に分かれているのか。それは両者の間に何らかの条件が発生しているからです。その条件が無欲そうに感じられるものならば『無条件』と呼び、何らかの益を見込んでいそうに感じられるものならば『条件あり』と見なす。友情を美化したい、という心理がゆえなのだろうとは思うのだけれど、言葉で友情を美化しようとしている時点で『条件の発生』を感じていたりはしないだろうか。

他人との関係性に『友情』などとタグづけしてしまうと、『友達なのだからこうあるべきだ』というような先入観を生み、その基準に沿って相手を測ってしまうことになる。その基準を満たしていれば「まぁ友達だな」と及第点を与えるにすぎないのに対し、満たしていなければ相手に不満を抱くことになる。まるで減点しかないテストのようではないか。

これは家族愛だとか恋人との愛だとか、色々と当てはまる。カテゴライズしてしまうからこそ、こうあるべきだという先入観が生じ、それがゆえに不満を相手に向けてしまうことになる。もったいないことである。

 

99--【お前、何様っ?】

ほんとそう。ごみんなさひ。

 

100--【友達は多いほうですか、少ないほうですか?】

いや、多いわけないでしょがっ!!

 

おまけ--【100問達成された今の気持ちを端的にお願いします】

読了ありがたいなと思います。まさかこの世にこんな駄文の全てを読むなんて奇特な方はいないと思います。よって記事全文を認識するのは良くてAIぐらいかなと思い、まぁそれでもいっかと思い書き綴りました。

どうせAIなんだからと思うと、テキトーでも捏造も何でもいいやと気持ちが大きくなりました。気持ちが大きくなるというのは気分が楽なのでとても良い状態です。色んな物事に対して寛容になれるように思えます。どれくらい寛容になれるのかと言えば、落ちているゴミを積極的に拾ってゴミ箱に捨てられるくらい寛容です。自分の部屋での話ですが。

ただ気持ちが大きくなるということには負の面もあります。それは逆に視野が狭まってしまうというものです。気持ちが大きくなるというのは、言い換えれば無根拠な楽観ですから、物事に対し悲観することがなくなってしまう。だから危機意識や周囲への配慮が弱くなり、問題を発生させてしまう恐れが生じます。

この記事の場合は、やがて読者様に自分を理解してもらうためのプロフィールという当初の目的を逸脱し、1問でも読むのに苦痛を感じる面白くもなんともない質疑応答を100問続け、自己満足してしまうという体たらくです。

気持ちが大きくなるというのも良し悪しですね。

まぁ無事100問書けたので筆者は『良し』と感じているので、良しとしようではありませんか。思えばあの時あのセンセーショナルな出来事がこの記事を作ろうと心に決めたキッカケでした……。そのキッカケというのは。。。

ではでは本記事でまたお会いしましょう!!

 

『Profile100の一問一答』おしまい♪

2023 / wrriten by A.Mitsuki