秘光奇地~A.Mitsuki's Life~

蒙昧なる駄文の数々をここに掲載しています。

Profile100の1問1答 『1~15問目』/ made questions and answered by A.Mitsuki

Profile100の1問1答 『1~15問目』/ made questions and answered by A.Mitsuki

2023 / wrriten by A.Mitsuki

 

①~⑮まで(100問中) 

①【名は?】

A.Mitsuki

 

②【名の由来は?】

本名にちなんでいる。

 

③【大好きな異性が、消費期限が10日も過ぎた『かまぼこ』をプレゼントしてくれました。どうしますか?】

この異性は本当の善意から『かまぼこ』をプレゼントしてくれたのである。これを食わねばその好意を裏切ることになる。それに、こんなチャンスはなかなか訪れるものではない。という状況下にあったとしても、正直に消費期限が切れていることを告げる。その程度で恋が実らないような相手ならば、どのみち上手くはいきっこないのである。ただしフォローとして「せっかくだから、これからかまぼこを一緒に買いに行って公園で食べよう」くらいの提案はするかもしれない。

 

④【タイムマシーンが使えます。どうしますか?】

まず、使用可能なのが一度きりなのか、往復できるのか、あるいは無限に使えるのかを責任者に問う。そしてその証拠を見せよと問い詰める。すると責任者は「ほら、これは私が実際に過去と未来に行ってきた動画ですよ」と、織田信長と記念撮影しているシーンや八咫烏フランクリン大統領と記念撮影しているシーンを証拠映像として見せつけてくる。嬉しそうにしやがって。しかしそれだって映像である時点で捏造の可能性がある。そこで証拠映像が本物である証拠を見せよと問い詰める。さすがに証拠映像を撮影している証拠はあるまい、と僕が勝ち誇っていると、責任者は「仕方ないなぁ」と言ってタイムマシーンに乗り込んだ。するとタイムマシーンが一瞬にして消失し、しばらくするとまた現れた。僕が驚いていると、責任者が降りてきて映像を見せてくる。「今撮ってきましたよ。私が以前過去や未来に行って記念撮影をしているところを」。それは織田信長八咫烏フランクリン大統領とピースサインをしている責任者を撮影している奴の背後から撮影している、映画のメイキングのような映像だった。僕は驚きのまま言う。「この映像もどうせ最初から用意していて、今撮ってきたみたいに言ってるだけだろう。じゃ、じゃあ今撮ってきたっていう証拠を見せよ」。責任者は「ほんと疑り深いなぁ」と言いながらまたタイムマシーンに乗り込んだ。タイムマシーンが一瞬にして消失し、しばらくするとまた現れる。責任者が降りてきて「さすがに記念撮影をしているところを撮影しているところを撮影した映像なんて最初から仕込んではいないでしょう。これでどうですか?」と言ってメイキングonメイキング映像を見せつけてくる。

僕は問う。「いやいや、そんなことより、なんでこの巨大な鉄の塊が一瞬して消失したのだ。タイムマシーンとかもぅどうでもいいから、まずこの壮大な消失トリックの種明かしをしておくれ」

責任者は言う。「だからタイムマシーン……」

 

⑤【乗客が5割ほど乗っている電車の中心で、竹の子ダンスをずんどこずんどこ踊り狂っている60歳くらいの紳士がいました。君も一緒にどうだい? と誘われたらどうしますか?】

老若男女がそこそこ近接し、立つなり座るなりしている状態である。危ない人物からはなるべく距離を取りたいという本能からか竹の子ダンス老紳士の周りには微妙な空間が生じている。皆、なるべくそちらを見ないよう下を向いたり、生暖かい視線を送っていたりする。そんな中で、何の不幸か僕に向かって「さぁ、さぁ、ずんどこ竹の子ずんどこ竹の子、さぁ、さぁ」とウェルカムしてくるものだから、僕にも注目が集まってしまう。このまま無視をし続ければ竹の子ダンス老紳士はさらに過激に誘ってくるかもしれない。現時点で何らかの手を打つほうが、先延ばしにするよりはマシだろう。そう考えた僕は老紳士に対して「ふざけるなよ、もっと皆の気持ちを考えろっ!」と叱咤することになる。そうしてずんどこ老紳士の正面に立ち、腰を少し落とし、両手を広げ、「ファサファサ、きのこファサファサ」と言いながら広げた両手を頭の上で閉じるジェスチャーを繰り返した。そうすることで世界平和の尊さをわからせようとするのだ。「決着をつける必要はない。ただし片方だけでは不快に感じる人もいる。ゆえに共存させねばならぬのだ」と。ずんどこふぁさふぁさずんどこふぁさふぁさ。

どちらかと言えばタケノコ派ですが、キノコもおいしくいただきます。

 

⑥【宝くじが当たったのに銀行が頑なに換金してくれません。そんな時、荒れ狂う海に向かって何と叫びますか?】

叫びはしまい。そんなことよりも支店長とのさっきの忌々しいやりとりを思い出しながら、手を忍者の形にして、目を瞑り、口の中でモゴモゴと呪詛を延々と唱えるのである。呪われろ、呪われろ。

僕「宝くじが当たりました。数字に間違いはありません」

支店長「なるほど。しかしそれは人生においても間違はないと言い切れますかな?」

僕「あぁまぁ確かに、僕の人生は間違いだらけです。ですから、このお金はそんな人生を見直すために使おうと思います。早く換金せぃっ!」

支店長「笑止千万。今がどのような人生であろうとも、そこに些細な幸せすら見つけられぬ愚か者が、大金を手にしたところでさらに人生を破綻させるだけのこと。こんな紙切れ一枚がなんだと言うのかっ!」

僕「当・た・り・く・じ!」

支店長「もういい、このわからずやがっ。こっちの親切心もわからぬとは愚かにほどがある。そんな奴が大金を手にすれば社会の害悪となる。社会を守るため、私は鬼となろう。こんなもの破いてやるっ!」

僕「今、偽物と入れ替えてから破きましたよね? 手品、下手ですね。返してください」

支店長「くっ、愚鈍なくせに目ざとい。ほら、返してやるからお帰りくださいませ。宝くじが当たったなんて幸運をこれみよがしに見せつけられてこちらは不快なんですよ。ほんっと迷惑です。キモチワルイ!」

…………本当に、あんな紙切れ一枚を万札の束と交換してくれるのものなのだろうか。それを知るには実際に当てて試すしか方法はない。がんばれっ!!

 

⑦【学歴は?】

卒業証書は頂いたものの、大卒相当の知識は一切頂けなかった。

 

⑧【略歴は?】

大学卒業後、なぜか料理人界隈へ飛び込む暴挙。

 

⑨【100万円を1時間以内に使い切りましょう。ただしネットは利用不可。どうしますか?】

知人友人を召喚するには1時間では足りない。よって孤軍奮闘が前提条件となる。

僕は家を飛び出す。近場で100万円を使い切れるお店は限られている。あそこのショッピングモールに行くしかない。車に乗りこむ。こんな時に限って道が混んでいる。このままでは買い物をする時間がなくなってしまう。信号の赤がいつもよりも長く感じられる。皆が僕の邪魔をするかのようにゆっくりと動いているかのよう。どんどん焦ってくる。前の車のさらにその前の車の進み具合まで気になり、首を伸ばしてまで確認する。確認したところでひとつ前の車が進まなければ僕の車も進めないというのに。まだか、まだか。焦りは募る。常識的な思考が鈍ってくる。ようやくショッピングモールの建物が見えてきた。時計を見る。もうすぐ50分になろうとしている。残り10分。ダッシュで建物に入り、手あたり次第目につくものを購入していくしかない。今のうちにどういうルートで商品をレジに運び込むのか考えておくことにしよう。電気屋に入り、とにかく高い商品の購入を決めるのが確実か。では電気屋内のどんなルートを通って、と考えていると、コンッとほんの小さな衝撃を感じ我に返る。見ると自分の車のフロント部分と、前の車がくっついていた。互いの車に損傷はほぼない程度。けど、あぁ終わった。

前の車の人 「えっ、ちょっとぉ困るんですけど~」

僕     「ふっ、あなたはこれを手にして本当に困ったと、もう一度言えますかな?」

前の車の人 「嘘、冗談ですよね」

僕     「人生、思いもしない幸運というものはふいに訪れるものなのですよ」

前の車の人 「やったぁ、え、これ何枚あるの?」

僕     「百枚。ただし思いもしない不幸というのもふいに訪れるものです、ぐすん。ではこれにて」

 

⑩【最後の晩餐は何にしますか?】

それで人生終わりという過激な状況の中では何を食べても美味しいとは思えないだろう。人の味覚は状況や環境に大きく依存しているのである。ゆえに何を食べても同じこと。であればその後のことを考えてオーダーするのが吉なのである。

「シェフっ、長時間絶対に目が覚めないカプセルをお願いします」と。

このカプセルが『最後』の原因であることを本人は知らないままであった、とさ。

 

⑪【好きな植物は?】 

ミリオンバンブー、小さいサボテン。

 

⑫【好きな動物は?】

犬、狸、猛獣。

 

⑬【生まれ変わるとしたら何になりたいですか?】

犬や猫などのペットは働きもせず、楽して悠々自適に暮らせていいよなぁ。というのは自分もそうありたいという願望の表れである。嫉妬である。そんなわけで犬や猫になりたい、というのではあまりにも短絡的に過ぎるだろう。そもそも、世界中の全ての犬猫のうち、悠々自適に暮らせているのはその何パーセントか考えたことがあるか。僕たち日本人の中の、いわゆる勝ち組と言われるような人になるよりも確率は低いのではないか、と思う。平々凡々の自分がそんな超低確率の勝ち組ペットになれるはずがない。つまり人間よりも上位存在を目指さない限り、今よりも劣悪な生活を与えられる可能性が高い。では、人間よりも上位にいる存在とは何か。かつて八神光は言った。「俺は新世界の神になる」と。ルフィは言った。「俺は海賊王になる」と。そして空知ゴリラは言った。「チーズ蒸しパンになりたい」と。

偉人賢人たちですらこの体たらくである。だから答えは「何者にもなりたくない」というのが正解なのでは? という気がしている今日この頃です。

 

⑭【好きなお酒は?】 

まるで飲めない。

 

⑮【1日だけ異性になれるとしたら何をしますか?】

なぜかこのような質問を受けると、男の場合は美女に、女の場合は美男子になると勝手に思い込む悪癖がある。まずそこから考えていかねばならないというのに。

さておき、僕は男なので女性になるということだろう。女性になるといっても何を以てしてそう判断するのか。

まず見た目がいつも通りの場合である。違う点は胸元が少し膨らんでいることと股間のみ。このような変化であった場合、周囲はこれまで通り僕を男として認識するだろう。全裸になって違いをアピールしない限り気づいてはくれない。いや、もし全裸になってアピールでもしようものなら「お前、女だったのか!」と、最初からそうであったと根本部分の認識を改められることだろう。普通の人は、一日限定性転換などという摩訶不思議な現象を前提にものを考えはしないのだ。そんなわけで、見た目が同じ場合は、色々と面倒なのでそれまでと違わないように過ごす。

次に、自分の見た目をベースにした異性になっているパターンだ。鏡を見ると明らかに女性になっている僕。しかしそれが僕であることがわかる程度には面影が残っている。これはかなり厄介だ。周囲も僕であると気づく。そうすると女装癖があったのか、と驚くことだろう。別にそれはそれでかまわないのだけれど、説明を求められるのが面倒だ。よって何もせず引きこもって元に戻るのを待つ。

最後に、見た目が全く別の異性になっているパターン。これはどうしようとも周囲は僕を僕とは認識しない。町中にいくらでもいる知らないどこぞの女性と思うだけのこと。友人知人などという関係性はゼロになる。これまで僕が僕であると認識されていたからこそ受けられていた仕事やサービスを受けることができなくなる。できることと言えば、せいぜい買い物をしたりするくらいか。そんなもの元の僕でもできることであってわざわざ慣れないどこぞ誰かの姿でするものでもない。さらに知人友人を相手にしても知らない女性としてよそよそしく接するのがせいぜいである。白状したところで、知人友人からすれば「僕だってば!」と知らない女性の姿で言われればトラップか何かと警戒することだろう。そんな厄介な状況の中で信じてもらう努力をする熱意は僕にはない。確かに、いけすかない禿上司にハニートラップを仕掛けてみる、という手段は有効かもしれない。が、それをして「デヘデヘデヘヘヘ」とキモオヤジ禿上司と接しなければならないというのも不快感極まりないだろう。それで禿上司の弱みを握れたとしても、こちらも多大な不快感を味わっているので痛み分けということになってしまう。そもそもそんな脇の甘い禿オヤジなど、他の方法でいくらでもトラップに引っかけられるので、今やる必要もないのである。よって、見た目の違う異性になった場合も、色々と面倒なので部屋でじっとして元に戻るのを待つだろう。

結局、人は人と密接にかかわって生きているのである。孤高と豪語している人であろうとも何らかの形で必ず他人と関わっているのである。そしてその関係性の有無を判断している最も大きな要素が外見であるため、見た目が変わらなければそれまで通り、違えば他人ということになってしまうのである。

一日性転換現象など起こったところで面倒なだけである。

 

⑯~に続く♪

2023 / wrriten by A.Mitsuki