秘光奇地~A.Mitsuki's Life~

蒙昧なる駄文の数々をここに掲載しています。

計画を立てるのは好きなのだけれど、計画通りに進められたことはナシ!!

 <計画を立てるのは好きなのだけれど、計画通りに進められたことはナシ!!>

December.2023 / written by A.Mitsuki 

新年に跳梁跋扈する本年度計画立案は、ある意味で年始の風物詩であろう。

多くの人は計画倒れがバレてしまうことを懸念し、計画立案はこっそり行う傾向にある。よって風物というほどに人目に触れるものではないのだけれど、まぁ多くの人が今年こそは何かを成し遂げてみせるぞと心機一転『一カ年計画』を夢想するのである。

 

例にもれず僕も毎年のように、心機一転計画立案を行うようにしている。

パソコンのスプレッドシートソフトを駆使し、綿密に年間計画を月ごとに立てていくのである。お正月ストリームを見、雑煮をはむはむしながら、ついでのように。

そして出来上がった計画表を見ると、もうすでに何かを達成したかのような気分に浸れるのである。実際は浸れるというより溺れているという感じではあるのだが、それはさておき、さすが新年、実に晴れやかな気分になれるのである。よいではないかよいではないか。

 

この実態皆無の気分上々現象は、難解書物購入時のインテリジェンス気分によく似ている。

僕自身の中身は何も変わっていないのに、その書物の内容をすでに理解した気になる。アップグレード版自分を思い描いてしまっているのである。まさに都合のよい自己暗示である。もちろん、その数時間後には他の面白いことに遭遇し、読書は後回しとなり、その後回しが何度も重なってすっかり本の存在を忘れてしまうのである。

かように計画表もまた然りなのだ、残念ながら。

 

思えば、僕は小さな計画ですら、パズルのようにカレンダーに当てはめた途端にできなくなる。気分屋なのだろう、忍耐力や信念のない。

ただ不思議なことに、タスクを羅列しておき、それを日割りパズル化しなければ、案外できたりするのである。もちろんその全てを完璧にこなすということは稀なのだけれど、いくつかは確実に達成する。

 

そんなわけで、来年もまた、新春今年タスク妄想会(独奏)をするのだけれど、タスクのみを列挙するのみである。何月までに何々をして、次はこれをしてあれをして、というような日程は考えない予定である。もちろんなんとなく頭の中ではそれぞれのタスクのデッドラインなどを設けているのだけれど、それもまた漠然としたものである。

完成したものは箇条書きのメモみたいで見栄えがしない。だから計画立案をしたったぜぃというドヤ感も達成感もない。それがいいのかもしれない。

 

とにもかくにも、忍耐力のない気分屋なので縛られるのが苦手なのだろう。でも、縛られるのが得意な人っているのかな。それってどんな人かな。かな。